リハビリーションとは障害を持った方を最大限に身体的、精神的、社会的、職業的、経済的に回復させることです。
当院では、40名以上のリハビリテーション専門スタッフと医師・看護師・介護福祉士・医療相談員・管理栄養士が、患者様を中心としたチームアプローチに取り組んでいます。
様々な障害に対して、援助していくのがリハビリテーションであり、その最終的な目的は『QOL(quority of life):人生・生命の質』を高めることです。
当院は365日体制でリハビリテーションを実施して、より早期に、できる限り回復を促するように努めています。
リハビリテーション医療に特化した専門病院のプロフェッショナルとして、当院が行っている3つの取り組みを具体的にご紹介します。常に、患者さん・ご家族のことを考えて、業務改善に日々、努めています。
リハビリテーション医療を実施する最適な環境づくり | |
専門性の高いスタッフとチームワーク | |
退院後の生活を考えたリハビリテーションと指導 | |
医師 |
看護師・ 介護福祉士 |
理学療法士 |
作業療法士 |
言語聴覚士 |
医療相談員 |
管理栄養士 |
1.初回面接 ・評価 |
患者様・ご家族と面接して、困っていることやご希望を確認します。患者様の身体能力の状態を確認します。 |
2.リハビリ計画の説明 | 現在の状態、今後の目標、リハビリテーションの内容について、説明させていただきます。入院中は定期的に、リハビリ計画として説明致します。 |
3.訓練・指導 | チームアプローチを行い、リハビリテーションで獲得した能力を、病棟の日常生活でも活用できるように取り組んでいただきます。 |
4.退院前訪問 ・住宅改修指導 |
退院前にご自宅に訪問して、安心して生活が出来るか確認いたします。必要に応じて、住宅改修指導や生活指導を行います。 |
5.退院 | 安心して退院できるように、相談・援助を行います。必要に応じて、介護サービスの情報提供や介護サービスを提案いたします。 |
当院にあるリハビリ機器の紹介をしたいと思います。以下の機器を患者さんの症状や体格に合わせて適用しています。
麻痺した手足に対して、電気刺激を行い、筋肉の働きを促す機器です。当院ではIVESを利用しています。
T-Supportは、麻痺した足に装着するベスト型の歩行補助具です。足の支えと振り出し能力の補助、歩行能力の改善が期待できます。
全身の姿勢を整えることができ、早期起立・歩行訓練が行えます。また、正常動作に近づけるように足の部分にはGait Solutionを利用しています。
早期起立・歩行訓練は理学療法ガイドラインで推薦されています
全身振動トレーニングは振動するプラットホーム上で立位を保持するトレーニング方法です。関節可動域やバランス能力、歩行能力の改善が期待できます。
水圧を利用したマッサージベッドになります。背中を中心に筋肉をほぐし、リラクゼーション効果があります。
自動車シュミレーターを使用してリハビリや検査を行っています。
当院では、脳卒中等の脳血管疾患を呈し、運転再開のご希望がある方に「自動車運転再開支援プログラム」を実施しています。プログラムを実施するには本人・家族の意向が同じことが求められます。
各評価にて、基準値以上であれば次のステップへ移行し、基準以下であれば再検討を行います。
医師の説明 患者・家族の意向 |
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自動車運転再開の身体・精神機能評価、
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医師の説明 |
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自動車学校にて実車評価 |
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総合評価 |
就職希望者から、よく頂く質問についてのQ & Aです。
Q1 岩室リハビリテーション病院ではどのような疾患の方を担当しますか? |
A1 「脳血管疾患」「大腿骨近位端骨折などの運動器疾患」「廃用症候群」の疾患の方を担当することが多いです。 |
Q2 入職してすぐに患者さんを担当しますか? |
A2 厚生労働省から届く登録済証明書が来るまでは患者さんを担当しません。登録済証明書が来た後、午前2名・午後2名程度から担当を持ち、半年後に6〜7名を担当することを目指しています。 |
Q3 新人の教育体制はどのようになっていますか? |
A3 新人1名に対し、必ず指導係が1名つきます。業務内容だけでなく、接遇や社会人・医療人としての指導も行ないます。キャリアラダーを基にして、1〜3年目まで各達成レベルに向かって講義や実技指導などを行なっていきます。教育体制は万全です! |
リハビリテーション部では、新入職員をはじめスタッフ個々のスキルアップを支援するために当院独自のキャリアラダーを運用しながら、充実した卒後教育体制の充実に取り組んでいます。
リハビリテーション部では、資格取得希望者に対して積極的に支援しています。
認定理学療法士(脳卒中) | 3名 |
臨床実習指導認定者 | 32名 |
介護支援専門員 | 4名 |
住環境福祉コーディネーター | 2級:31名 3級:2名 |
医療福祉環境アドバイザー | 1名 |
行為向上マネジメント | 8名 |
3学会合同呼吸両方認定士 | 3名 |
日本糖尿病療養指導士 | 1名 |
日本摂食・嚥下リハビリテーション 学会認定士 |
1名 |
地域ケア会議推進リーダー | 9名 |
介護予防推進リーダー | 7名 |
フレイル予防推進リーダー | 3名 |